こんにちは。
U・TOURISM(ウ・ツーリズム)スタッフの渡邉です。
日本三大だるま市に数えられている、静岡県富士市の毘沙門天妙法寺「毘沙門天大祭」が2月7日に2年ぶりの開催となりました。
コロナ禍において開催期間延長、エリアを縮小、だるま店や露店は従来の半数以下に限定するなど、規模を縮小しての開催でしたが、2年ぶりの開催ということもあり参拝者で境内は賑わいをみせました。
毘沙門天大祭は全国各地のだるま店が参加し、多種多様な顔をした「だるま」を一同に見ることができます。参拝者は「だるま」の縁起である、家内安全や商売繁盛、必勝祈願を願い、縁起物のだるまを手にするようです。私自身も露店を周ったりミニサイズのだるまを購入したりと、久々の縁日を楽しむことができました。
毘沙門天妙法寺は、本殿や線香を焚く建物など異国情緒ある佇まいに、日本や中国、そしてインドの建築文化が混ざったような風情を醸し出しています。
起源
毘沙門天大祭の起源は江戸時代まで遡ります。大祭は旧正月の3日間に開催され、この3日間は毘沙門天が娑婆に降りられ、人々の願いを聞いてくれるという伝承がありました。その伝承と、当時から盛んであった富士市の製紙業の紙からだるまが作られ毘沙門天大祭とだるま市が誕生したのです。
造形
皆さんはだるまの形の由来をご存知でしょうか?この形は達磨大師が座禅を組んでいる姿を真似て作られた、張り子の人形だそうです。手足はなく、紅色の衣をまとった僧の形で底を重くして倒しても、すぐ起き上がるように作られています。
風習
だるまの風習として、願掛けをする際に片目を入れます。願いが叶った時にもう片方の目を入れます。一般的にだるまの目は左目(向かって右側)から入れるのですが、地域によってこれには諸説あるので調べてみてください。両目を入れることができただるまや一年間飾っただるまは、購入したお店か、神社に持っていき供養してもらいましょう。神社ではお焚き上げをしてもらえる所もあるようです。私が参拝したときにはコロナのためかお焚き上げはされていなかったのですが、毘沙門天大祭では、例年盛大にお焚き上げがされています。
毘沙門天大祭や妙法寺の情報は公式サイトを確認ください。
公式サイトによると2023年の毘沙門天大祭は、1月28日(土)・29日(日)・30日(月)です。
2022.02.28